ドックベストセメント法のご案内／宇都宮の歯医者さんおのざき歯科医院

虫歯は虫歯菌の感染を要因に起こる歯の崩壊（歯牙の溶解）です。
そのため虫歯の治療の基本は虫歯菌の徹底排除、つまり無菌化になります。
通常の虫歯治療では、この無菌化を実現するために虫歯菌に感染した部位を大きく削ります。その後“つめ物”や“かぶせ物”などの人工修復物で歯の形態を整え機能を回復して治療終了となります。

虫歯は治るが、歯は大きく傷付く・・・

虫歯の治療ってなんだか裏腹ですね。

当院の虫歯の治療は保険診療が中心だし、それが基本です。
しかし、削らなくてよいのなら、やはりそれがベストな治療方法だと考えます。

このようなことから自費診療ではありますが、ドックベストセメントを使用した虫歯の治療、いわゆるドックベストセメント法を導入しております。

ドックスベストセメントは厚生労働省未認可の薬剤のため保険外診療になります。

歯をあまり削らないから、治療の痛みも少ない！
なによりも歯にやさしく、そして将来にわたって大切な歯を残せるかもしれない、
当院のドックベストセメント法にどうぞご期待ください。

ドックベストセメント Wikipediaより一部抜粋

ドックズベストセメント（Doc's Best Cement）とは、アメリカ合衆国テキサス州ヒューストンに本社を置くCooley & Cooley社から発売されている歯科医療のう蝕治療で用いられる銅セメントの事、またそれを用いた治療法の事。銅の殺菌力により、従来であれば抜髄（神経をとる治療）になる症例で、神経を残すことができると期待される治療法である。ヒールオゾンと同様にミニマムインターベーションをコンセプトとする治療法である。2011年現在、日本では薬事法の認可を受けていない。

従来の治療法では、歯髄まで感染したう蝕は、暫間的間接覆髄法や直接覆髄法で対応できる限られたケース以外は原則的に抜髄となっていた。ドックズベストセメント法は感染歯質をすべて除去すると露髄する場合、感染歯質を残し薬効低下がなく半永久的に薬効が続くドックズベストセメントを置くことにより歯質内の病巣を無菌化し、軟化象牙質を硬化させ、歯髄を残し、治療を終了する治療法である。
※ 現在はTemrex Corporation（旧Cooley & Cooley社）より発売されています。

虫歯をすべて除去しないので、歯を大きく削る必要がない

痛みの少ない治療が可能で、のしかしたら麻酔の必要もないかもしれない

歯髄に達しそうな進行した虫歯でも、歯髄を除去せずに治療できるかもしれない

薬剤の無菌化効果で治療部位から虫歯が再発（二次う蝕）する可能性が低い

１回の治療で薬剤を充填までできるので通院回数が少ない

痛みが少ないので、歯科治療に恐怖心のある方にも勧められる

歯を長持ちさせるための虫歯治療の選択肢として提案できる

このようにドックベストセメント法には多くのメリットがあります。
しかし歯の健康状態を維持していくには、治療後の当院やご家庭でのケアが大切なことはいうまでもありません。

ドックベストセメント法は歯が長持ちする可能性を秘めているとして広まった治療方法です。

“神経が残ってよかった”・“あまり削らなくてよかった”
と思うだけでなく、歯の大切さをあらためて考えてみましょう。

	Process １虫歯が進行しエナメル質・象牙質が侵され神経（歯髄）の寸前に迫っています。このような場合、通常の治療では病巣をすべて取り除くために神経を除去（抜髄）することがあります。神経を除去した歯には栄養が行き渡らなくなり変色の原因になったり、将来的に歯を抜くことになるなど、あまり良いことはありません。そこで、ドックベストセメント法により「できるだけ歯を削らずに、神経を残すための治療」をおこないます。
	Process ２組織が死んでしまい自然治癒を期待できないエナメル質および象牙質を除去し、成形します。自然治癒を期待できる象牙質はあえて残すので歯を削る量が少なくてすみ、歯の神経（歯髄）も残すことができそうです。
	Process ３消毒・洗浄後、病巣すべてを覆うように薬剤（ドックベストセメント）をおきます。病巣は薬剤（ドックベストセメント）の抗菌力によって無菌化され、虫歯は消失します。
	Process ４最後に歯科用セメントと歯冠修復材（レジンやセラミックスなど）で密封して治療終了です。あえて残した虫歯の部位は約１年後には石灰化して自然治癒しているはずですが、経過観察をしてしっかりと見とどけさせていただきます。